交通事故の関する疑問を、Q&A の形で掲載しています。
詳しく解説したページヘのリンクが張ってありますので、そちらもご参考ください。
こちらにない項目は、別途、お問合せください。
治療費
交通事故でケガをして労災保険が使える場合はありますか・・・?
交通事故が業務上災害、または通勤災害に当たれば、 労災保険を使うことが出来ます。
交通事故でケガをしてしまった場合、交通事故が業務上災害、または通勤災害と認められれば、労働者災害補償保険(労災保険)の適用となる労災事故となります。
ケガをした被害者(被災労働者)は、第三者行為災害届を提出する必要があります。
労災事故は、治療費が労災保険で全額補償されますが、交通事故の場合は自賠責保険の適用も認められます。
ケガをした被害者(被災労働者)は、どちらの適用を受けるかの選択権があります。
自分にとって有利と思われる補償を選択する必要があります。
交通事故でのケガの治療には、健康保険は使えないのですか・・・?
治療にあたる病院で、「交通事故では、自由診療しか出来ない。」と言われることがあるようですが、交通事故のケガの治療、健康保険を使って治療することが出来ます。
次のページにて、解説しています。ご参照ください。
交通事故に遭ってしまいました。ケガの治療の注意点はありますか・・・?
ケガの治療、治療費で問題となるのは、1)治療費、2)将来治療費、3)付添看護費、4)介護費、5)入院雑費、6)交通費です。
認められる範囲を、理解して治療に望むことが必要です。
次のページにて、解説しています。ご参照ください。
休業損害
求職中、失業中の交通事故の損害賠償請求は・・・?
失業者には、原則的に休業損害は認められません。
被害に遭われた方の状況によって変わってきます。
次の就職先が内定していた場合には、仕事を始める予定時期からの休業損害が認められます。
失業中の方は、就職出来ていたという可能性が高いことが必要となってきます。
ただ単に職探しをしていただけでは、認められない事も考えられます。
次のページにて、解説しています。ご参照ください
私は大学生ですが、交通事故のケガでアルバイトができなくなりました。損害賠償できますか・・・?
p>学生は、通常は収入がありません。原則的には、休業損害は認められません。
例外的に、以下の場合認められます。
- 夜間部に通う学生:実際に収入額を基礎収入として
- アルバイトをしている学生:事故前のアルバイト日額を基礎収入として
- 就職先が内定していた学生:初任給を基礎収入として
それぞれの現実の状況により、内容は変わってきます。
特に、3.の場合は、休業損害以外に、留年となった場合の授業料なども考慮する必要があります。
次のページにて、解説しています。ご参照ください
専業主婦の私は、交通事故のケガで家事を休んでも、損害賠償は請求できないのですか・・・?
家事労働は、金銭的に評価することが可能で、休業損害として認められます。
これは、最高裁判所の判例(最判昭50・7・8 文民8・4・905)においても認められています。
この判例で、家事労働は、女子労働者の平均賃金に相当する財産上の収益を上げるものと判断されました。
実際に、休業損害を算出する際にも、この判断が採用されています。
専業主婦と兼業主婦の問題、被害者となった方の年齢に問題など、休業損害の算出には影響してきます。
次のページにて、解説しています。ご参照ください。
自営業者ですが、交通事故のケガで店を休みました。この損害賠償は・・・
交通事故のケガが原因で営業ができなかった場合、お店を休んだ期間の損害倍賞を請求することは可能です。
基本的には、
休業損害の額 = 一日あたりの基礎収入額 ☓ 休業期間
です。
自営業者の場合、基礎収入額は、前年度の確定申告額を使って算出することとなります。
過少申告、無申告などを行っていると、基礎収入額の算出が出来ない場合もあります。
また、休業期間の判断においても、業種によっては単純に、
入院期間 = 休業期間
と認められない場合もあります。
業種によっては、基礎収入額、休業期間を証明するために、様々な書類、証明書の準備が必要となる場合があります。
次のページにて、解説しています。ご参照ください
交通事故に遭ってケガをして、仕事を休んみました。損害賠償は・・・
交通事故によるケガで、治療のために仕事を休まなければならなかった場合、現実に減少した収入は休業損害として損害賠償請求ができます。
休業損害の計算は、以下のように行います。
休業損害の額=1日あたりの基礎収入額 ☓ 休業期間
会社員の方の基礎収入は、事故前3ヶ月間の給与の合計額を、90日で割って算出します。
付加給(残業手当、住宅手当など)、賞与の減額も休業損害となります。
次のページにて、解説しています。ご参照ください
慰謝料
被害者が死亡してしまった場合の慰謝料は・・・?
被害者本人の慰謝料
交通事故に遭ってしまった被害者の方が死亡した場合、被害者本人が、加害者に対する慰謝料請求権を取得します。
そして被害者の方が死亡した時点で、その相続人が、加害者に対する慰謝料請求権を相続します。
近親者の慰謝料
死亡された被害者の近親者(両親、配偶者、子供)は、被害者の死亡によって精神的な苦痛を受けたとして、固有の慰謝料請求権を取得します。
慰謝料の増額
加害者が、飲酒運転、無免許運転、ひき逃げ、著しい速度違反、信号無視、著しく不誠実な態度などの場合に、慰謝料が増額されるケースもあります。
後遺障害が残ってしまった場合の慰謝料は・・・?
交通事故の被害者の方が、後遺障害をおった場合、被害者本人が慰謝料を請求できます。
近親者の慰謝料
この後遺障害が、極めて重い場合、被害者の近親者の方も、固有の慰謝料請求が認められる場合があります。
交通事故の被害者が死亡した場合と同じような精神的な苦痛を受けた場合、近親者は自分の権利として慰謝料を請求することが出来ると、最高裁判所の判例(最判昭33・8・5 民集12・12・1901)があります。
慰謝料の増額
加害者が、飲酒運転、無免許運転、ひき逃げ、著しい速度違反、信号無視、著しく不誠実な態度などの場合に、慰謝料が増額されるケースもあります。
交通事故の被害を受けた場合の慰謝料は、どのようなものですか・・・?
慰謝料と言うのは、肉体的苦痛,悲嘆,恥辱等の精神的苦痛に対する金銭的補償のことです。
交通事故の場合
- 入通院慰謝料:被害者が入通院したことのよる慰謝料
- 後遺障害慰謝料:被害者に後遺障害が残ってしまったことによる慰謝料
- 死亡慰謝料:被害者が死亡してしまったことによる慰謝料
上記の慰謝料があり、それぞれ支払基準があります。
支払基準は3種類ありますが、以下にてご確認ください。
後遺障害
後遺障害とは何ですか・・・?
後遺障害とは、治療行為によって治癒、軽快するはずのケガ(受傷部位)が、治癒、軽快せず、治療をつづけても、その障害が将来へ向け残ってしまう状態となったことを言います。
自賠責保険での「後遺障害」と認められるためには、単に後遺症が残っているだけでは足らず、保険会社を通じた認定手続を経て認定を受ける必要があります。
以下のページも、ご参考ください。
後遺障害は、どのようにして認定されるのですか・・・?
認定をするのは・・・
損害保険料率算出機構 の内部組織である自賠責損害調査センターが行います。
認定の基準は・・・
後遺障害の存否、後遺障害の等級は、自賠法施行令 別表第一及び第二の基準によって決められます。